【Rose aqua&Rose bird】


零れ染まる罪の紅に
溢れては 果てまで 落ちる落花の紅水(べに)
何処まで流れていくの
優しい雨は既に通り過ぎて
幾度も乾いた 大地に
波打つような跡を残すだけで


重ならない言葉だけ繰り返して
底へ往き 其処へ逝き
残すばかりの 「さようなら」


鳥よ鳥よ 赤に染まった鳥
その実を 啄んで 涙を流さないで
哭き声をあげて 傷の羽で
雨の過ぎた後の
飛べない空を魅て
あの鳥は 最期へと向かうの