【繰り返しの狂夢】

あの頃見ていたのは儚い鏡

その脆さは砕いて気づいた

何も知らず 何も聞かず

守れもしない誓いを

ただ無邪気に信じていた


君の すぐ後ろ ほら もう足元に

赤い赤い世界が迫ってる ねぇ 早く気づいて


ソンナ真実 認メマセンヨ?


割れた鏡を 見下ろし見つめて 伝う紅水 涙混じり

伸ばした手 虚空を掻いた

ああ 雨が降る 音が止む

破片の砕ける音がした




あの時見ていたのは咲かない蕾

その強さは潰して気づいた

何も恐れず 何も気にせず

返せもしない痛みを

ただ無慈悲にぶつけていた


君の すぐ側に ほら もうすぐ横に

赤い赤い終わりが待ってる ねぇ 早く消えてよ

コンナ程度ジャ 許シマセンヨ? 


枯れた蕾を 手探り抱きしめ 狂う感覚 笑顔混じり

見つめた目 奈落へ落とせ

ああ 闇が来る 生が止む

誰かの叫ぶ声がした



あの日 空いた手に 武器を持ちいて

温もり感じた甲に冷気を感じよ

狂った心に叫びは届かず ああ哀れ ただ哀れと

笑顔を向けて引き金を引いた



消えたあの日の マボロシまとめて 消える痕跡 移り変わり

藻掻いた手 奈落へ堕ちた

さぁ 時が来る 夢が止む

あの日が終わる現実(いま)が来る