【藤月夜】


虚ろの月夜に 散るは藤

2輪重に 地へ堕ちぬ

託されし想いは 月へ還り

光纏いて 形作ろうた


流れゆくままに 罪を重ね

夢重ねとただ思い馳せた

憐れむことなく嘲笑い

求めしものを拒絶した


ああ 彼のもののように

ただ、赦すこと出来てたなら

貴方 苦しまずいれたのでしょうか

貴女 悲しまずいれたのでしょうか

もう戻らない遥かの私に

「ただ、安らかに」と祈り目を閉じよう





朧の月夜に 散るは華

2回重ねに 地へ果てる

託せれぬ想いは 夢に還り

奇跡持ちいて 遠い彼の下へ


終わりゆくままに 時を重ね

愛割かれとただ虚ろに泣いた

憐れむものなく雨纏い

求めしものを享受した


ああ、其のもののように

ただ、祈ることできてたなら

私 嘆かずにいれたのでしょうか

貴方 救われずにいたのでしょうか



もうかえらない遥かの貴方に

「ただ、安らかに」と祈り命を閉じよう