【黎想夢】



繰り返す季節 いつもの裏側
深い夢の底で
あなたの声を聞いていた

応えたい 声も想いも
応えさせて 私を想うなら

貴方の為に私は目覚めた

例え 何もなくても 何もできなくても
あるよ きっと何かできるよ
明日が閉ざされても
貴方をまた忘れても
大丈夫 なんて言えないけど
後悔なんてするもんか

待ってるだけのヒロインなんて 私なれない
お綺麗な勇者様にもなれやしない

だからせめて信じていよう
私は私でいれる


あの空の夕日を眺めよう
果ての先の紅(あか)まで届くように
歩いていよう
足元崩れ 地へ伏しても
続く物語があるなら
きっとまだ求められた物がある

たとえ消えない定めが全てを見捨てたって
私が私を諦めない
手を伸ばそう
きっと路はそこにある







繰り返す記憶 いつもの裏側
浅い現の夢で
あなたの声を浮かべてた

守りたい その強さも
守らせて 全てを護るから

私の為に貴方を求めた

例え 何が消えても この身消えても
いいさ きっと迷いはしない
明日を閉ざしていても
貴方をまた傷つけても
大丈夫 なんて嘘だけど
後悔なんてするもんか

待ってるだけのヒロインなんて 君はなれない
お綺麗な人間様にもなれやしない

だからせめて信じていよう
願いは希望に成れる


あの空の夜月を眺めよう
端の先の焉(えん)まで届くように
焦がれていよう
明日が崩れ 死へ堕ちても
変える可能性があるなら
きっとまだ求められる路がある

たとえ消えない定めが願いを見捨てたって
私は貴方を諦めない
手を伸ばそう
きっと路はそこにある




こんな世界はいつだって白を求めて
赤と黒を繰り返して
舞う羽のように
散り逝くけれど
儚げな世界を
狂った世界を
箱庭の世界を
遊戯の世界を

愛せるというのなら
壊したいというのなら

抗って 最後の後のその果てまで






あの空の朝日を眺めよう
明日の夢の愛(あい)まで届くように
笑っていよう
遊劇終わり 永久(とわ)へ還ろうと
残す物語があるなら
きっとまだ成せられる事がある

たとえ消えない定めが全てを終わらせたって
貴方の明日を諦めない
芽を残そう
きっと夢はそこにある



終わらない夢がきっとそこにある