【滲むほどに深い愛の赤 この身体で 表現させて】


暗い雨が 流すは記憶
時を止めた笑顔は 滴に歪み
赤き愛は その身を超え 私を超え
届くことのない 果へ

命を切り裂き 想いを捨てよう
月のような輝きに 最後に映した未熟
刃に乗せ 心ごと切り裂けたなら
そう 早く 出来ていたのなら


残骸踏み付け 骸の台座
笑うわらうワラッテ嗤った
傍らヒトガタ 軋むほど強く 抱いてあげる
誰か誰か 逢いに来て
「殺しにおいで」「殺してあげる」
死を重ねて 命を重ねて 吹き消した日々を
迷いの最期に肯定したから



赤い日々が 映すは喜劇
時が満ちた悲劇は 歌劇を唄い
甘い夢は その手を超え 光に溶け
叶うことのない 底へ

迷いを切り捨て 貴方に告げよう
星のような輝きに 最後に浮かべた笑顔
心を捨て 涙ごと消しされたなら
もう 遅く 手遅れだけれど


残骸焼き捨て 血潮の大地
泣いてないたナカセテ哭いた
哀しい追憶 歪むほど酷く 愛してあげる
誰か誰か 此処に来て
「殺しておくれ」「殺してあげる」
死を恐れて 貴方を愛して 追い込んだ愛を
迷いの最期に後悔したから


繰り返した 惨劇 ほらほら早く 
延ばし延ばした 終末の日 さあさあおいで
ほら終わるよ ようやく 長い日々が
遅かったね そう遅すぎた この世界の死神に

焔の海へ ヒトガタを突き飛ばした




残骸踏み付け 骸の台座
笑うわらうワラッテ嗤った
傍らヒトガタ 乾くほど永く 待ってあげる
誰か誰か 逢いに来て
「殺しにおいで」「殺してあげる」
死を重ねて 命を重ねて 吹き消した日々を
迷いの最期に肯定するから


どうかどうか 此処にいて
「殺しておくれ」「愛してあげる」
死を恐れて 貴方を愛して 逃げ込んだ愛を
迷いの最期に羨望するから



こんな独りぼっちの 死神に 誰か 終わりをくれますように