風のなく白の空


風の泣く白き空 この今も 泡沫に消える

色が消えた景色 変わることなく
哀(アイ)の終わりが今

分かることのない たった一つ 壊れかけの
この理由にまたあの日の面影だけを
散りばめて汚していく 丁寧に代えてしまうの

風の泣く白き空 この今も 泡沫に消える


夢に見てた果てに 戻れもせず
奇跡(かみ)の悪意に今

触れることもない 帰る場所に 囚われかけで
その事跡(じせき)だけに心を揺らす 仰いでしまう
いつか果てて色褪せて 永遠へ消えたとしても

華と散る淡き歌 あの声も 霞んで終わる